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コンテナ型データセンターを開発
再生可能エネルギーの余剰電力を最大活用

エネルギー産業における余剰電力の有効活用を目的に、コンテナ型データセンター『DINO Rex』の提供を開始いたします。

大量の電力消費を伴うデータセンター事業の課題に着目し、余剰電力の有効活用をめざす

ゼロフィールドは、2022年10月に福井県敦賀市に100%再エネ電力(※1)を利用し、かつ独自の吸排気システム(特許申請中)を搭載した冷房設備不要の省エネ設計でもあるモジュール型データセンターを開設しました。また、同年11月と2020年12月にもアメリカ・ワシントン州において100%再エネ電力を利用したデータセンターを開設しており、国内外で再エネ活用、省エネ設計に注力したデータセンター事業を積極的に推進し、環境に配慮したサービス展開を行っています。

今回、データセンター運用の課題である大量の電力消費を解決すべく、エネルギー産業の余剰電力に着目し、その有効活用をコンセプトとしたコンテナ型データセンター『DINO Rex』を開発しました。第一弾として、実績の高い暗号資産マイニング用途のデータセンターの提供を開始いたします。

(※1)福井県敦賀市では、2022年10月から2024年3月まで100%再エネ電力を利用。

電気料金の高騰が深刻化する一方で、必要電力量を超えて発生した余剰電力が放出されており、効率的な電力消費の方策が課題とされています。 

今回のデータセンター事業は余剰電力を最大活用するものです。近年、需要が高まっているAI向けGPUサーバー向けニーズをはじめとし、さまざまな用途に対応するデータセンターの開発に積極的に取り組んでまいります。

IEA(国際エネルギー機関)が2024年1月に発表した電力に関するレポートでは、世界の多くのデータセンターでは、生成AIなどの影響で電力需要が伸びており、2022年には消費電力量が世界全体で約460TWh(テラワット時)であったのに対し、2026年にはその倍以上の約1,000TWhに達する可能性があるとしています(※2)。世界的な生成AI需要の拡大に伴う消費電力量の増加から、CO2排出量などの環境問題が懸念されます。このことからゼロフィールドはより一層、再生可能エネルギーの活用や、余剰電力を有効利用できるサービス開発を推進してまいります。

<参照>(※2)一般社団法人日本原子力産業協会

https://www.jaif.or.jp/information/electricity2024

 

 

コンテナ型データセンター『DINO Rex』とは

ゼロフィールドの豊富なデータセンター構築実績を活かし、顧客ニーズに合わせてカスタマイズが可能なコンテナ型データセンターをご提供します。

国内外に合計5拠点のデータセンターを構え、AI、機械学習、ブロックチェーンの開発に強みを持つテクノロジー企業として、高性能パソコンを開発・商品化してまいりました。

今後は、データセンターの開発や運用で培った技術力を活かし、再生可能エネルギー活用の更なる普及を推進いたします。また、トリプルアイズグループでHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)分野への参入に取り組み、新たな価値創造と社会課題解決に貢献してまいります。